SIerからコンサルへ転職、何を勉強すればいいか分からなかった私が実際にやった順番

SIerからITコンサルへの転職に向けて参考書で勉強するビジネスパーソン スキル・資格

「SIerからコンサルへ転職したいなら、まずケース面接対策の本を読むべき」——そう思い込んで、書店でロジカルシンキング系の本を何冊も手に取ったのが、私が転職活動を意識し始めた頃の最初の一歩でした。ただ、実際に選考が進み始めてから振り返ると、その順番には落とし穴がありました。

この記事では、SIer(システムエンジニア)からコンサルへの転職で「結局何から勉強すればいいのか」が分からず手探りだった私が、実際にやった勉強の順番と、その順番で良かったと感じる理由を、一次体験ベースで書いていきます。

「コンサル転職 勉強法」や「ケース面接 対策本」で検索すると、多くの記事が『イシューからはじめよ』や『地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』といったケース面接対策本のリストを紹介しています。ロジカルシンキングが大事だという指摘自体は間違っていません。

ただ、そうした記事の多くには、選考のかなり早い段階で実際につまずきやすい「Webテスト(適性検査)」への言及がほとんど見当たりませんでした。私自身、この優先順位を間違えなかったことで選考をスムーズに進められた実感があるので、この記事ではその具体的な順番を紹介します。

この記事でわかること

  • コンサル転職で実際にやった勉強の順番
  • Webテスト対策を先に済ませた理由
  • 勉強だけで埋まらなかった部分をどう補ったか

何から手をつければいいか分からなかった転職活動初期

転職を意識し始めた当初、私が置かれていたのは「やった方がいいことは色々ありそうだが、どれから手をつければいいか分からない」という状態でした。ロジカルシンキング、ケース面接、業界研究、職務経歴書の作成……候補となる勉強項目を書き出してみると、平日の仕事終わりや休日にすべてをこなせる量ではないことがすぐに分かりました。

焦りから複数の参考書を並行して少しずつ読み進めていた時期もありましたが、正直なところ、どれも中途半端になっていた感覚があります。この状態を変えるきっかけになったのは、勉強の中身そのものではなく、実際の選考プロセスを先に調べ「どのタイミングで、何が評価されるのか」を時系列で把握したことでした。

最初に取り組んだのは、ケース面接対策ではなくWebテスト対策だった

選考プロセスを調べて分かったのは、多くのコンサルティングファームで、書類選考の後(あるいは同時並行)にWebテスト(いわゆる玉手箱などの適性検査)が課されるという事実でした。どれだけロジカルシンキングを鍛えても、Webテストで足切りにあってしまえば、ケース面接の土俵にすら立てません。この事実に気づいてから、私はまず市販のWebテスト対策本を一冊購入し、問題形式に慣れることを最優先にしました。

言語・非言語・性格検査それぞれの出題傾向をつかみ、時間配分の感覚を体で覚えるまで、繰り返し問題を解いたことを覚えています。地味な作業ではありますが、事前準備なしで対応するのは難しいと感じたタイプの試験でした。

Webテストを越えてから力を入れた、ロジカルシンキング系の書籍

Webテスト対策である程度の目処が立ってから、次に時間を割いたのがロジカルシンキング系の書籍です。これは選考のケース面接対策としてだけでなく、入社後の実務でも間違いなく必要になると考えていたため、腰を据えて体系的に取り組みました。

ケース面接で実際に失敗した経験を書いた記事でも触れていますが、私はこの段階での準備が十分だったとは言えず、「正解」を探しにいく癖がなかなか抜けませんでした。それでも、思考の型を書籍で先にインプットしておいたことは、その後の模擬面接での改善スピードには確実に役立ったと感じています。

実際にやった勉強の順番

  1. Webテスト(玉手箱などの適性検査)の対策から始める
  2. ロジカルシンキング系の書籍で、考え方の土台をつくる
  3. 担当エージェントに「今の自分に何が足りないか」を相談し、資格の要否も確認する

この順番にして良かったと感じる理由

振り返ってみると、Webテスト対策を先に済ませたことには二つの意味がありました。一つは、選考の早い段階で足元をすくわれるリスクを減らせたこと。

もう一つは、Webテストという「対策すればある程度スコアが安定する試験」を先に片付けたことで、正解のないケース面接の思考トレーニングに、後から腰を据えて向き合う時間的・精神的な余裕を作れたことです。もし順番が逆で、ケース問題集を解きながら並行してWebテスト対策もしていたら、どちらも中途半端なまま選考本番を迎えていたのではないかと思います。限られた可処分時間の中で、確実に成果が出る勉強から手をつけ、不確実性の高い勉強は後回しにする、という優先順位の付け方自体が、実は選考全体を通じて重要な考え方だったと後から気づきました。

もう一つ実感したのは、勉強の順番を決められたこと自体が、精神的な安定にもつながったという点です。「何から手をつければいいか分からない」状態のまま複数の教材を並行してかじっていた頃は、進んでいる実感が持てず焦りばかりが募っていました。

順番を決めてからは、今取り組んでいること以外を一旦忘れて目の前の一冊に集中できるようになり、結果として一つひとつの定着度も上がったように感じます。勉強の中身そのものだけでなく、進め方を設計すること自体に時間を使う価値があった、というのが今振り返っての実感です。

勉強だけでは埋まらなかった部分、資格の要否も含めて相談したこと

独学での勉強と並行して、担当してもらった転職エージェントにも「今の自分に何が足りていないか」を率直に相談していました。PMP等の資格がITコンサル転職でどこまで役立つかを書いた記事でも触れていますが、資格取得に時間を割くべきかどうかは人によって判断が分かれる部分で、独学の書籍だけでは見えてこない優先順位の付け方をアドバイスしてもらえたのは助かりました。

すべてを独学で完結させようとせず、選考の実情に詳しい第三者の視点を早めに取り入れることも、遠回りを避けるうえで有効だったと感じています。

入社後は「深さ」より「広さ」を求められ、学び方自体を変えた

ここまでは選考前の勉強法でしたが、入社後は学び方そのものを変える必要がありました。SIer時代は、特定の製品・技術を深く知っていることが評価される場面が多かったのですが、コンサルでは特定分野を深く掘るより、幅広い領域の要点を押さえておくことの方が重要になったと感じています。SIer経験がITコンサルでどう評価されるかを書いた記事でも触れた、評価軸そのものの違いにつながる部分です。

「広く浅く」を実践するためにやったこと

  • エントリーレベルの資格を複数取得する(深い専門知識より、その領域の全体像を効率よく把握できる)
  • Udemyなど、ジャンルを絞らずIT関連の講座を広く視聴する習慣を持つ

エントリーレベルの資格は、深く掘り下げなくても該当分野の要点を体系立てて把握できるため、「広く浅く、複数領域のポイントを押さえる」というコンサルのニーズと相性が良い学び方だと感じています。選考前の勉強法から一段先のフェーズとして、あわせて知っておくと役立つはずです。

「何を勉強すればいいか」で悩んでいる段階なら、まずは選考プロセス全体を把握し、Webテストのようにボトルネックになりやすい関門から潰していく順番をおすすめします。そのうえで、独学だけで判断がつかない部分は、無料で相談できる転職エージェントに早めに聞いてみると、遠回りせずに準備を進めやすくなるはずです。

勉強の順番は些細なことに思えるかもしれませんが、限られた時間の中で転職活動を進める以上、何から手をつけるかは想像以上に結果を左右します。この記事が、同じように「何から勉強すればいいか分からない」と感じている方の順番決めの参考になれば幸いです。

タクマ

SIer(システムインテグレーター)でSE・プロジェクトマネージャーを経験したのち、IT/業務系コンサルティングファームへ転職。業界横断のプロジェクトに携わりながら、転職の実体験や入社後のギャップを発信しています。プライバシー保護のため、所属企業名・案件名など特定につながる情報は伏せています。

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