「ITコンサル 資格」「ITコンサル スキル」で検索すると、大手の転職エージェント各社が出しているコラムがずらりと上位に並びます。項目自体はどこも似通っていて、コミュニケーション力や提案力、幅広いIT知識といった要素が挙げられ、資格については「必須ではないが取得しておくと有利」という総括で締めくくられていることが多いです。ただ、その資格やスキルが転職の前後で実際にどう機能したか、入社後に学び方自体がどう変わっていったかまで踏み込んだ記事は、探した限りではほとんど見当たりませんでした。
「必須の資格はない、能力が重視される」という結論自体は間違っていないと思います。ただ、その一文で終わってしまうと、実際に何を選んで何を後回しにしたのか、選んだ結果どうだったのかという判断の過程が読者には伝わりません。この記事では、その抜け落ちがちな部分を自分の一次体験で埋めていきたいと思います。
この記事では、SIer(システムエンジニア)からITコンサルへ転職した私が、スキル・資格まわりで実際に感じたことを思い出せる限り全部書いていきます。年収という分かりやすい”対価”の変化から、PM経験の通用度、資格取得の是非、勉強の順番、そして入社後の学び方そのものの転換まで、順番に振り返っていきます。
それぞれもっと詳しく知りたいテーマがあれば、リンク先の個別記事もあわせて読んでみてください。網羅的な資格一覧を並べるより、自分が実際に何を選び、何を後回しにしたかという判断の過程の方が、これから同じ道を歩む方には参考になると思っています。
この記事でわかること
- ITコンサルで求められるスキル・資格を、年収・PM経験・資格・学び方の面から整理
- PMPなどの資格が「効く場面・効かない場面」
- スキル・資格の悩み別に、詳しく書いた記事へ進むガイド
年収というスキルの”対価”で最初に戸惑ったこと
スキルや資格そのものの話をする前に、まず気になったのは、それらが結局のところ年収にどう反映されるのかということでした。転職エージェントの紹介記事にある「年収◯◯万円アップ」という数字だけを見て転職を決めてしまうと、後から戸惑うことになります。
額面がどれくらい変わったか、SIer時代の年功序列カーブとの体感差、成果主義の評価制度への戸惑いはSIerからITコンサルへ転職して年収はどう変わったか、増えた実感と読めなくなった不安に詳しく書いています。
PMとして評価されたスキルは、どこまで通用したか
SIer時代にPMとして評価されていたスケジュール管理・要員マネジメント・顧客折衝といったスキルは、コンサルに転職してからもある程度通用しました。ただ、「決まった方向性を、どう予定通りに形にするか」という前提そのものが崩れる場面では、同じスキルセットだけでは太刀打ちできませんでした。
通用したスキルと、まったく通用しなかったスキルの具体的な線引きはSIerでPMとして評価されたスキルは、ITコンサル転職でどこまで通用したかに書いています。
特に痛感したのは、SIer時代は「決められた枠内でどう最適化するか」に評価の重心があったのに対し、コンサルでは「その枠自体が正しいかどうか」まで疑う姿勢が求められる場面が多かったことです。同じマネジメントスキルでも、向ける方向が変わると評価のされ方も大きく変わってきます。
PMP資格、結局取るべきだったのか
資格予備校のパンフレットを取り寄せ、受験資格に必要な実務経験時間まで計算するところまで検討して、結局PMPを取得しないまま選考に進みました。その判断が正しかったのかどうかは、入社してからでないと分かりませんでした。
選考の場で資格の有無が実際にどう影響したか、資格そのものより評価された経験は何だったのかはPMP資格を取るか迷った末に気づいた、ITコンサル転職で本当に評価されたものにまとめています。
何をどの順番で勉強すればいいか、手探りだった時期
「まずケース面接対策の本を読むべき」と思い込んで、ロジカルシンキング系の書籍から手を付けましたが、振り返るとその順番には落とし穴がありました。
実際には選考のかなり早い段階でWebテスト(適性検査)につまずく方が多く、優先順位を間違えなかったことが、選考をスムーズに進められた一番の要因でした。この実感はSIerからコンサルへ転職、何を勉強すればいいか分からなかった私が実際にやった順番に書いています。
入社後、「深く掘る」から「広く浅く」へ学び方そのものが変わった
選考を突破するための勉強法は上記の通りですが、入社してからは学び方そのものの転換が必要になりました。SIer時代は特定の製品・技術を深く知っていることが評価軸になりやすかったのですが、コンサルでは幅広い領域の要点を押さえておくことの方がずっと重要になりました。
この「広く浅く」を実践する上で意外と効果があったのが、エントリーレベルの資格を複数取得することでした。深い専門知識までは要求されない分、その領域の全体像を効率よく体系立てて把握できるため、コンサルに求められる感覚と相性が良かったのです。資格以外にも、Udemyなどでジャンルを絞らず幅広い講座に触れる習慣を持つようにしたのも、この学び方の転換の一環でした。
年次を重ねるにつれて、求められる知識の「広さ」そのものも少しずつ変わっていった実感があります。1年目の頃に必要だった広さと、数年経った今必要な広さは同じではなく、この感覚はまた別の機会に詳しく書いてみたいと思っています。
【ガイド】テーマ別・詳しく読める記事
スキルや資格の話は、知りたいテーマによって読むべき記事が変わります。
スキルの棚卸し
- PM経験の活きる部分・鍛え直す部分: 評価されるスキルの線引き
- 通用しなかったスキル・活きたスキル: スキルの「使い方の向き」
- 業界を横断して見えるスキル: コンサルとして通用するスキルの正体
資格・学び方
- PMPは役立つか: 効く場面・効かない場面
- 何をどの順番で勉強するか: 実際にやった勉強の順番
- 英語力は必須か: 外資系・グローバルファームの実態
入社後に求められること・年収
- 1年目と3年目で求められることの違い: 年次別のリアル
- 後輩指導で気づいた「教える難しさ」: 感覚を言語化する壁
- 年収の変化のリアル: 相場と実際の感覚
ここに載せきれなかった記事はスキル・資格カテゴリの一覧から読めます。
スキル・資格は「取ればゴール」ではなかった
こうして振り返ると、スキルや資格は「取得すれば安心」というより、入社前後でその意味づけ自体が変わっていくものだったという感覚が一番強く残っています。選考を通過するための武器と、入社後に長く活きる学び方は、必ずしも同じではありませんでした。
入社後のギャップ全体を振り返った内容はSIerからITコンサルへ転職して味わった入社後ギャップ、感じたことを全部書くに、転職の経験の活かし方や選考対策、年収相場を含めた全体像はSIer(システムエンジニア)からITコンサルへ転職した私が、経験の活かし方・選考対策・年収相場をすべて書くにまとめてありますので、気になるテーマから読んでみてください。
もし今、これから必要になりそうなスキルの伸ばし方や、自分の経験が転職市場でどう評価されるのか相談できる相手が欲しいと感じているなら、転職エージェントに相談しながらキャリアの方向性を整理してみるのも一つの手だと思います。
資格やスキルの一覧を眺めているだけでは見えてこない部分も多いので、気になるテーマがあれば、まずは近い立場の一次体験から覗いてみてください。


