コンサル面接は個人技より「一緒に働けるか」を見られていた|雑談的な時間で感じた評価ポイント

コンサルの面接で雑談をしながら人柄を見られている様子を表すイメージ 選考・面接

コンサル転職の面接対策を調べると、どうしてもケース面接の攻略法に目が行ってしまう方が多いのではないでしょうか。「論理的に答えられるかどうか」で合否が決まる、というイメージを持っている方も少なくないと思います。

SIer(システムエンジニア)出身の私も、選考前はひたすらケース面接の練習に時間を使いました。ただ、実際に選考を受けてみて最後まで気が抜けなかったのは、合否に直結しそうには見えない「雑談」の時間でした。

この記事でわかること

  • コンサルの選考で「雑談的な時間」が、なぜ評価の場になっているのか
  • 雑談の中で、実際にどんな発言・受け答えが見られていたと感じたか
  • これからコンサルを目指す人が、雑談の時間に向けて今からできる準備

選考で一番気を抜けなかったのは、実はケース面接ではなかった

ケース面接は、事前に型を練習しておけば、ある程度は対応できる領域だと感じていました。制限時間の中で仮説を立て、構造化して話すという動き自体は、練習量に比例して慣れていきます。

実際、書籍や対策講座で紹介されている型を繰り返し練習したことで、本番でも大きく崩れることなく対応できました。手応えがあった分、選考の合否を左右する一番の要素はそこだと思い込んでいた部分があります。

一方で、面接の前後や最終面接の合間に挟まれる雑談的な時間は、対策のしようがないという意味で厄介でした。面接官からあえて「今日は気を抜いて話してください」というニュアンスで話を振られる場面があり、ここで素の受け答えを見られていると感じたのを覚えています。

最終面接やオファー面談に近づくほど、この雑談的な時間の比重が増えていく印象もありました。選考が進むにつれてスキル面の確認は一通り終わり、残るは「この人と一緒に働きたいか」という判断に絞られていくからだと思います。

複数人の面接官が同席する最終面接の場で、ふと質問とは関係のない世間話を振られたことがありました。当時は単なる場つなぎだと思っていましたが、後から振り返ると、あの数分間のやり取りこそが一番見られていた時間だったと感じています。あらかじめ用意した回答が通用しない分、取り繕いようがないからです。

雑談の時間で実際に意識していた3つのこと

振り返ってみると、雑談の時間で自分の受け答えが変わった瞬間が何度かありました。個人の実績を誇示するような話し方をした時と、チームでの出来事として話した時とで、面接官の反応の温度が違うと感じたのです。

そこから、雑談の時間に向けて自分なりに意識するようになったことが3つあります。

雑談で実際に意識していた3つのこと

  1. 成果を話すときは「自分がどう動いたか」より「周囲とどうやり取りしたか」を先に話す
  2. 困った場面の話をするときは、最後に自分一人で解決した話にせず、誰かに相談・協力してもらった経緯を必ず入れる
  3. 面接官の軽い質問・雑な質問にも、構えすぎず自分の考えをそのまま答える(正解を探して言葉を選びすぎない)

特別なテクニックというより、SIer時代にチームで仕事を進めてきた経験を、意識して言葉にし直しただけです。ただ、これを事前に意識していなかったら、個人の実績をアピールする話し方のままだったと思います。

競合記事の「素を出せばいい」だけでは見えてこないもの

コンサル面接の雑談について調べると、「面接官は素の部分を見たいだけなので、自然体で答えればいい」という説明が多く出てきます。これは間違っていないと思いますが、実際に選考を受けた立場からすると、少し物足りない説明だと感じました。

「自然体で答える」ことと「自然に出てしまう個人技アピールの癖を直す」ことは、別の話です。特にSIer(システムエンジニア)出身者は、個人の技術力・担当範囲の大きさを語る訓練を積んできているため、意識しないと雑談でもその癖がそのまま出てしまいます。

一般的な面接対策記事は「雑談では素を見せればいい」という前提の先、つまり「どの癖に気をつけて素を出すべきか」までは踏み込んでいないことが多いと感じます。この記事では、その一歩先の具体的な意識の持ち方を書いておきたいと思いました。

コンサルは個人技で成果を出す仕事だと思われがちですが、実際の案件はチームで動く場面がほとんどです。面接官側も、どれだけ優秀でも一人で抱え込んでしまうタイプより、周囲を頼りながら成果を出せるタイプかどうかを、雑談という構えのない場面で確かめたいのだと思います。

これからコンサルを目指す人へ、雑談の時間に向けてできる準備

これからコンサルを目指す方にお伝えしたいのは、雑談の時間を怖がる必要はないということです。ただ、ケース面接の対策と同じくらいの比重で、「自分の経験をチームの話として語れるか」を事前に見直しておく価値があると思います。

ケース面接の対策に時間を使うこと自体は間違っていません。ただ、それだけに偏ってしまうと、雑談の時間になった途端に素のまま個人技アピールの癖が出てしまう、ということが起きやすくなります。両方をバランスよく準備しておくことをおすすめします。

今の職場でのエピソードを振り返るときに、「自分が何をしたか」だけでなく「周囲とどう関わったか」までセットで思い出す練習をしておくと、雑談の場面で自然と言葉が出てくるようになります。転職活動を始める前の今の仕事からでも、意識して始められる準備だと思います。

職務経歴書の段階から、プロジェクトの規模ではなく自分自身の工夫・協働のプロセスを書く練習をしておくと、面接の雑談でも自然と同じ軸で話せるようになります。書類の書き方と雑談での話し方は、思っている以上につながっています。

選考全体の流れや、実際に聞かれた質問の具体例については、ITコンサル選考で実際に聞かれた質問と、その場でどう答えたかでも触れています。また、「人柄」に近いテーマとして、コミュニケーション力不足で見送りになった経験を書いたコンサル面接で問われる「コミュニケーション力」の正体も、あわせて読んでいただけると選考全体のイメージがつかみやすいと思います。

一人で選考対策を進めるのが不安な場合は、コンサル特化型のハイクラス転職エージェントに相談し、面談を通じて選考対策まで含めたサポートを受けてみるのも一つの方法です。コンサル特化型エージェントの無料面談を見てみる

選考全体の体験談はITコンサルの選考で実際に何が起きたか、私が経験したことを全部書くにまとめていますので、こちらも参考にしてください。

タクマ

SIer(システムインテグレーター)でSE・プロジェクトマネージャーを経験したのち、IT/業務系コンサルティングファームへ転職。業界横断のプロジェクトに携わりながら、転職の実体験や入社後のギャップを発信しています。プライバシー保護のため、所属企業名・案件名など特定につながる情報は伏せています。

タクマをフォローする
選考・面接
タクマをフォローする
タイトルとURLをコピーしました