ケース面接の練習、コンサル転職を目指すSIerの私が一人でやったこと|準備で効いた順に振り返る

一人でケース面接の練習に取り組むビジネスパーソンのイメージ 選考・面接

結論から言うと、ケース面接の練習は、パートナーがいなくても一人である程度まで仕上げることができます。ただ、実際にやってみて分かったのは、やり方によって効果の差がかなり大きかったということです。

SIer(システムエンジニア)出身で、周りにコンサル転職の経験者も転職エージェントもまだいない情報収集の初期段階だった私は、ケース面接の練習相手を探すところから詰まりました。結局、本番までのほとんどの期間を一人の練習でしのぐことになり、その中で「これは効いた」「これはあまり意味がなかった」という実感がはっきり分かれました。

この記事でわかること

  • ケース面接の練習相手がいない状態から、実際に何をどの順番でやったか
  • 一人で練習する中で、SIer出身者ならではの思考の癖がどこで邪魔になったか
  • 一人練習だけでは埋まらなかった部分と、その埋め方

「一人で練習するしかなかった」という状況から始まった

コンサル転職を考え始めた当初は、まだ転職エージェントにも登録しておらず、同じようにSIerからコンサルへ転職した知人も身近にいませんでした。ケース面接というものがあることは知っていても、誰かに模擬面接をお願いできる状況ではなかったのです。

選考が本格化するまでの期間は、良くも悪くもすべて一人で練習するしかない時期でした。今振り返ると、この時期に何をやったかが、後の選考の手応えを大きく左右していたと感じています。

実際にやったことを、効いた実感の大きさで並べ直す

当時やったことを時系列ではなく、「後から振り返って効果が大きかった順」に並べ直すと、次のようになります。

実際に効果があった練習の順番

  1. ケース面接の型を扱う対策本を1冊通して読み、問題の進め方の流れを先につかんだ
  2. 本に載っている問題を使い、面接官役と受験者役を一人二役で声に出して演じた
  3. 考えている内容をスマホで録音し、後から聞き返して話の飛び方や根拠の薄さを確認した
  4. 選考が近づいてきた段階で、エージェントに壁打ち相手になってもらい、想定外の質問への対応を練習した

順番としては①から④の通りですが、効果の実感で言うと声に出して一人二役を演じることと、エージェントとの壁打ちが圧倒的に大きかったです。①はあくまで土台づくりで、③は②をやった後に精度を上げるための補助的な作業という位置づけでした。

SIer時代の思考の癖が、最初はむしろ邪魔をした

ケース面接対策の本や記事を読むと、仮説を立ててから検証する「仮説思考」が重要だとよく書かれています。知識としては理解していたつもりでしたが、実際に声に出して一人二役を演じてみると、最初はまったくうまくいきませんでした。

SIer時代に染みついていたのは、仮説を立てる前にまず条件や制約を網羅的に洗い出そうとする「抜け漏れ防止」の思考でした。要件定義や設計の場面ではこれが正しい進め方なのですが、ケース面接の短い時間では、網羅性を気にしすぎるとなかなか結論に進めません。

この癖に気づけたのは、一人二役を声に出して演じ、録音を聞き返したからこそでした。黙って考えているだけでは、自分がどこで止まっているのか最後まで分からなかったと思います。

ケース面接を一人で練習する方法を調べると、面接官役と受験者役を一人二役で演じる方法や、録音して振り返る方法、AIを使った模擬面接ツールなどが紹介されています。どれも有効な方法だとは思いますが、SIer出身者が引っかかりやすい「網羅思考の癖」そのものに触れている記事は見当たりませんでした。型やテクニックの前に、自分の中にある思考の初期設定を自覚しておく方が、結果的に型も早く身についたと感じています。

一人でできることには限界があるとも感じた

一人練習で鍛えられるのは、主に「型」と「話し方の基礎」の部分です。一方で、想定していなかった追加質問にその場で対応する力は、一人で演じている限りどうしても甘くなります。自分で質問を作ると、自分が答えやすい方向に無意識に誘導してしまうからです。

この限界に気づいたのが、選考が近づいた段階でエージェントに壁打ちを頼んだタイミングでした。想定していなかった角度から質問を重ねてもらったことで、一人練習では見えなかった論理の穴に初めて気づけました。一人練習は本番直前まで引き延ばさず、ある程度型が身についた段階で早めに第三者を入れた方が、結果的に時間の節約になるというのが、今振り返っての実感です。

それでも、本番では想定していなかった角度から突っ込まれ、うまく答えられなかった場面もありました。その具体的な失敗については、ITコンサル転職の面接・ケース面接、実際どこで失敗したかに書いています。

これからコンサルを目指す人へ、今からできる準備

まだ転職活動を始めていない段階でも、ケース面接の練習は今日から一人で始められます。対策本を1冊通して型をつかみ、声に出して一人二役を演じ、録音して聞き返すという流れだけでも、本番までにできることはかなりあります。

ただ、今回書いたように、一人練習だけでは気づけない癖や論理の穴は必ず出てきます。型がある程度身についた段階で、早めにエージェントの面談を使い、想定外の質問への対応まで練習しておくことをおすすめします。

ここまで一人で振り返ってみましたが、本番が近づく時期だけは、やはり第三者の視点が欲しくなります。選考対策・面談まで対応してくれるハイクラス向けの転職エージェントに、仕上げの壁打ち相手を頼んでみるのも一つの選択肢です。ハイクラス転職エージェントの無料面談で、仕上げの壁打ちをしてもらう

良いエージェントを見極めるポイントについては、転職エージェントの当たり外れ|良いエージェントの見極め方にまとめています。選考全体の流れはITコンサルの選考で実際に何が起きたか、私が経験したことを全部書くでも振り返っていますので、あわせて読んでみてください。

タクマ

SIer(システムインテグレーター)でSE・プロジェクトマネージャーを経験したのち、IT/業務系コンサルティングファームへ転職。業界横断のプロジェクトに携わりながら、転職の実体験や入社後のギャップを発信しています。プライバシー保護のため、所属企業名・案件名など特定につながる情報は伏せています。

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